KIDS
KIDSアトリエレッスン
開催日
日程調整中
※現在KIDS花咲く書道のレッスン開催予定はございません、開催が決まりましたらお知らせいたします
※定員制となります。募集人数に達した場合キャンセル待ちとなりますのでご了承ください
子供達に「小さな自信」を持ち帰ってもらう幼児向けの書道ワークショップです。
対象 5歳以上中学生以下 ※小学生未満は保護者同伴
参加費 ¥3,000(税別)
材料費 素材により変わります。
持ち物 なし(汚れても大丈夫な服をおすすめいたします)
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幼児アート はじめての書道
開催日
日程調整中
定員制となります。募集人数に達した場合キャンセル待ちとなりますのでご了承ください。
はじめての書道は、不定期開催のレッスンになります。
人気のレッスンですので、すぐに募集がいっぱいになってしまうこともございます。
はじめての書道は「はじめての経験」を通し、子供たちに「小さな自信」を持ち帰ってもらう幼児向けの書道ワークショップです。
字を書く前だからこそできること
字を覚える前の子供たちに本格的な道具を持たせ、こどもの意欲そのままに筆で作品を描かせます。子供に一番大切なのは自己肯定感であると考え、このワークショップでは「褒める」こと「こどものペースを見守る」ことを真剣に行ってそれぞれの個性をまるごと包んであげ、小さな自信を持たせることを目指しています。それが「ひらがな」を書くことに繋がると信じています。
対象 幼児(ペンが持てたら参加OK)~小学生低学年 ※保護者同伴
参加費 ¥3,500(税別)
材料費 素材により変わります。
持ち物 なし(汚れても大丈夫な服をおすすめいたします)
写真撮影可能ですのでご希望の方はカメラをお持ちください。
※備考欄に「はじめての書道」とご記入ください。
Work Shop ワークショップへの想い
書く事が好きになるワークショップ
「すごくこの線がいい!」
「わぁー・・・この雰囲気好きだなぁ」
「すばらしい」
私は生徒さんの作品をみていると自然とこんな言葉ばかりが口から出てきます。
どの方も紙と筆を手にすると、それはそれは素敵なアーティスト。
私は朱墨を持ちません。
幼いころから書道教室に通っていた私は、先生がわたしの字の上から朱墨で直していくことがどうしても嫌だったのです。今おもえば生意気な生徒ですね。
しかしそんな幼心は今でもしっかりと覚えていて、自分がワークショップを開くにあたり
朱墨はもたないと決めていました。
私のワークショップでできること、これをずっと考えてきました。
私は何を教えたいのだろうか?私はどんな時間をつくりたいのだろうか?
考えに考えた結果、こたえは簡単なものでした。
「書くことが好きになってほしい」
私自身が小学校の時に先生が書写の時間だけはたくさん褒めてくれました。
その言葉で今の書道の道に繋がりました。
書道の道から学んだことは技術だけではありません。
たくさんの悔しさも、金銭的な苦悩も、色々な経験はセットでした。
そしてその中には、その先生が褒めてくれた言葉も残っていました。
決してお金では買えない財産です。
書くことが好きになること、これだけで色々なことに自信をもてるとおもいます。
そして表現する力も書道では確実に養えます。
悲しいことがあったときに、それを笑顔に変える力。
その力に繋がると信じて、私はみなさんと一緒に作品を書きたいとおもっています。
幼児から大人まで「書くことが好きになる」ことをめざし
書道を通してHappyな時間を過ごしてもらうことを目指します。
0歳の子供が
まだそのぷくぷくとした手で墨を紙ににじませた作品も
5歳の子供が
覚えたての名前を慣れない筆で真っ黒になりながら書いた作品も
10歳の子供が
お手本をみながら一生懸命に書き上げた作品も
30歳のママが
子供をおぶりながら書いた我が子の名前も
50歳のご婦人が
ご自身の想い出を私に語りながら書いてくれた想いのある一文字も
どれも、それは立派な作品であり
生きている証だと私は想っています。
私はそんなシーンをご提案する人であり
それに必要な道具を用意する人であり
その方々が不慣れな道具に迷うとき
そっと声をかけてお助けしてあげたり
その方が書きたいものがあるならば寄り添って考えたり
ちょっとだけ「書道」の分野で長くお仕事をしている私だからこそできる
みなさんとの楽しい時間をつくること。
その一人一人の方との出逢いが
一枚一枚の作品になっていくような気持ちで
ワークショップをプロデュースし
皆様とお会いすることを心から楽しみにしている今日この頃です。
はじめての書道、幼児に筆を持たせる意味
「教育研究 2012年7月号」寄稿エッセー
※教育研究は教師向けの歴史ある教育の専門誌です
「字が上手ね」小学校の時先生に言われたその一言で私は書道家になった。
特に問題も起こさず、目立たない私にとって
先生のその何気ない一言は
私の頬を真っ赤に染め、やがてその赤は強い自信となり
私は自分の腕を生業として生きている。
その経験から字を書ける前の幼児たちに筆を持たせる「はじめての書道」というワークショップを開催している。
リピーターが多く募集時にすぐ満席になる。
最年少7ヶ月
最初に私がパフォーマンスをする。
長い穂先の筆をくるくると魔法使いのように子供たちに見せると、
小さな目がきらきら光り、それはまるで星空のような景色だ。
たっぷりと黒々とした墨に「ちゃぽん!」と
勢いよく筆を落とすと子供たちは皆息をのむ。
わざと墨を切らずに「とっとっとっと!」と
墨を紙にただ落としていく。
緊張した子供たちが一気に笑い出す。
「ざざっ!」とその筆を紙に勢いよく滑らすと紙に美しいかすれが生まれる。
紙からわざとはみださせ「あっ!」と
驚いたり勢いよくそれを繰り返した後
「やってみたいひと!?」と子供たちに微笑むと
「はーい!」と手を挙げる子たち、どきどきした面持ちで私を見ている子たちに分かれるが皆とてもいい表情をしている。
小さな机に、墨とたくさんの筆、そして色紙をおく。
そこに私が様子を見ながら「やってみようか」と声をかけ一人一人を舞台に立たせる
これが一番大事なところだ。
3歳くらいまでの幼児にとってこの「待つ」ということはひとつの試練だ。
しかしそれは同時に「やりたい」という意欲の向上ともなる。
また人の姿をみることで自分の姿も意識するようになっていると考えている。
私は横でそれぞれの性格を感じながら
その子の「形」が仕上がるのを手助けする。
それは誉めること、そして待つこと、この二つに尽きる。
見ている保護者にも「一緒に全員を真剣に褒める」ことをお願いする。
いつもはクレヨンを使っている子が筆をもつと、
そのやわらかな穂先の感覚にまず驚きの顔をする。
そしてカラフルな世界ではなくモノクロの世界を描くことにまた驚く。
手が汚れる、書いたものが濡れているなど、いつもとは違う「書く」ことに五感が動いていることが誰から見てもよくわかる。
大胆に筆を動かす子、もっと書きたいと泣き出す子、色々な子がいる。
それでも3枚作品を書かせ終わりにする。
なかなか筆を持たない子もいる、その子の隣で親はなんとかして書かせようとしてしまう。私も親であるからその気持ちがとてもわかる。
けれども私は「待ってあげましょう」と声をかけるようにしている。
それが私の役目だと思うからだ。
どうしても書けない子には白いままに印を押してお渡しする。
それがその子の今の形である。
次に来たときに書けるようになれば、その真っ白な作品は大きな意味をもつだろう。
「書けるようになったね」その言葉がどれだけ子供に力を与えるかは言うまでもない。
子供たちが無心で書いた模様のような墨の形は
今しか書けない素晴らしい形だ。
いつか字を書くようになったときにこの無心な形が
きっと親子の繋がりを深めるとおもうのだ。
皆が書き終わり一人一人の名を呼んで、さらに皆の前で私が褒める。
2歳でもその状況に真っ赤な顔をして受け取りに来る子がいる。
それはまるで昔の私である。
この小さな自信が将来、
書道だけではなく何かに繋がればと心の底から願っている。
筑波大学付属小学校の新しい書写の授業について
2011年秋、2014年秋 桂 聖先生の学級でゲストティーチャーとして呼ばれ
「新しい書写の授業」の提案を行いました。
この授業からうまれた本がこちら
生徒さんからいただいたお手紙に涙が溢れました。